近年、私たちの暮らしは、自然災害、戦争、インフラ麻痺などさまざまなリスクと隣り合わせになっています。
「もしもの時」に備えて、食料や水を備蓄している方も多いでしょう。
けれど、本当に必要なのは備蓄を超えた“次の一手”です。
今回は、有事の際に生き残るために、最優先で育てるべき作物「芋」について、防災と自然農の視点から考えてみたいと思います。
備蓄はせいぜい2ヶ月。それ以降、どうする?
防災ガイドラインでは、一般的に「1週間から2週間分の備蓄」を推奨しています。
しかし、実際の大規模災害では、ライフラインや物流が回復するまで2ヶ月以上かかるケースも報告されています。
つまり、備蓄だけでは限界があるということ。
その先、自分と家族を守るためには、自ら食料を確保できる力が必要になるのです。
生き延びるための作物選び|カギは「芋」
食料自給を考えたとき、ポイントとなるのは、
- 育てやすさ(難易度)
- 摂取カロリー
- 土壌条件への適応力
これらを総合的に見たとき、最も有利なのが芋類です。
ジャガイモ、サツマイモ、里芋──何でも構いません。
とにかく「まずは芋を育てる」ことが、生き延びるためのセオリーと言えます。
芋の強み
- カロリー密度が高い(サツマイモ:100gあたり132kcal)
- 比較的育成期間が短い(ジャガイモ:90〜120日、サツマイモ:120〜150日)
- 保存性に優れる(乾燥保存で数ヶ月)
- 土地を選ばない強さ(荒れ地でもある程度育つ)
自然農✖️防災|自然の力を味方につける
私が魅力を感じ、実践している自然農は、防災の観点からも非常に親和性が高い農法です。
自然農では、肥料や農薬に依存せず、土地の力と自然の循環を活かして作物を育てます。
つまり、資材の供給が止まった状況でも続けられる栽培方法なのです。
実際、私も10年以上耕作放棄されていた土地で自然農に取り組み、肥料なしでも芋は立派に収穫できました。
自然の力を味方につける。
これこそが、有事の際の「生きる力」につながると実感しています。
物資が届かない現実と、精神的レジリエンス
災害が起これば、物流は止まり、スーパーから食品が消え、物資が届かない地域が出てきます。
アルファ米や乾パンを備えていたとしても、長期にわたれば精神的に消耗してしまうでしょう。
そんなとき、自分で育てた新鮮な食べ物があることは、生き延びるためのエネルギーだけでなく、心の支えにもなります。
食べ物には、単なるカロリー以上の力がある。
これは、防災においても無視できない大切なポイントです。
自助→共助→公助|まずは自分を助ける
防災の基本は、「自助・共助・公助」の順番です。
最初に求められるのは、自分で自分を助ける力。
だからこそ、
- 小さな畑を作る
- プランターでさつまいもを育てる
といった日常の中でできる小さな防災行動を積み重ねていくことが大切です。
「何事もなければそれでいい。好きな野菜を自由に育てられる日々に感謝できる。」
そんな柔らかな気持ちを持ちながら、いざという時のために、芋を育てる知恵と行動を、今から備えておきたいですね。
▼参考動画
大災難の食糧危機の際に絶対に植えておかなければいけない作物は何?
動画はこちら
今日蒔く一粒の種が、
未来の自分と、大切な人たちを守る糧になると信じて──。
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