皆さんこんにちは。
菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの講演会「土づくりセミナー」を拝聴してきました。
二つの記事にまとめました。記事その①をご覧ください。
記事その②はこちら↓↓

農は経営ではなく「道」
菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの講演会「土づくりセミナー」を拝聴しまとめた記事その2です。記事その1はこちら↓↓農を「生き方」として捉える菌ちゃん先生が繰り返し語っていたのは、「自然農や有機農業はビジネスモデルではなく、生き方そのものだ」とい...
無農薬栽培の大きな壁
「無農薬で野菜を育てたら、すぐに虫に食べられてしまった」――これは多くの人が最初にぶつかる壁です。菌ちゃん先生自身も、長い年月をかけて育てたアスパラをモグラに台無しにされるなど、虫や病害に苦しんできたと語ります。
その経験を通して見えてきた答えが――虫が来る理由は農薬の有無ではなく、土の状態でした。
虫は「腐界の生き物」
虫は胃液を持たないため、強い作物は食べられません。
代わりに、弱った野菜や栄養価の低い作物を食べて生きています。
つまり「虫が寄る=その野菜が弱っている」サインなのです。
そして野菜を弱らせている背景にあるのが、腐敗した土。
腐敗と発酵のちがい
- 腐敗:有機物が酸素不足で分解されにくく、時間をかけて最小単位まで分解される。
- 発酵:有機物がアミノ酸レベルまで素早く分解され、すぐに他の命に利用できる。
どちらも自然の仕組みですが、
腐敗では時間がかかり野菜が弱る → 虫が集まる
発酵では循環が早く、野菜が強く育つ → 虫が寄らない
土を見極めるヒント
生き物は土の状態を映す鏡です。基本的にミミズは腐敗した土を好むそうで、ミミズの種類によっても腐敗を好むもの(フトミミズ)や発酵を好むもの(シマミミズ?)がいるとのこと。
「どんな生き物がいるか」を観察することで、土の発酵・腐敗の傾きを知ることができます。
まとめ
無農薬だから虫が来るのではなく、腐敗した土だから虫が来る。
虫は敵ではなく「土の声を伝えるメッセンジャー」です。
農薬に頼らなくても、土を発酵型に変えていけば野菜は自ら強く育ち、虫に負けない畑が生まれます。
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