春の陽気に誘われるように、畑に立つと心がふっと軽くなります。
半袖でも過ごせるほど暖かくなり、新緑のまぶしいこの季節。命の勢いに満ちた風景に、今年もまた畑の季節が始まったなと感じます。
そんな中、今年はまだ手をつけていなかった畑の残り3面に、防獣ネットを設置しました。
去年の経験から学んだこと
この地域は、野菜を育てるうえで動物の被害を受けやすい土地です。
昨年、自然農で野菜を育てた際、ネットを設置していなかった畑では、育てた野菜が見事に動物たちの食卓になってしまいました。
ただ、不思議だったのは「里芋」だけはほとんど被害がなかったこと。
もしかすると、生の状態でアクが強く、動物たちも本能的に避けているのかもしれません。
これはあくまで推測ですが、里芋の生命力と自己防衛力を少し見直すきっかけになりました。
今年の対策|残り3面に金属製ネットを設置
今年は最初からしっかりと備えようと、残りの3面にも防獣ネットを設置しました。
昨年整備した畑には、コストと手軽さを重視して簡易ネットを使いましたが、今回は金属製の支柱と金網ネットを楽天市場で購入。
正直に言うと、個人的にはプラスチック製のネットは景観的にあまり好みではありません。
できることなら、木や竹といった自然素材で景観に溶け込むデザインにしたかったのですが、耐久性や防獣効果を優先して、今回は金属製のネットを選びました。
設置作業自体はシンプルです:
- 支柱を地中30〜40cmほど埋める
- 金網を引っ掛けて張る
とはいえ、作業は体力勝負。
地中の大きな石にぶつかって位置を変えたり、穴掘りだけで想像以上に時間がかかり、丸2日以上の作業になりました。
ヤマビルへの備えと環境づくり
この地域にはもう一つの難敵、ヤマビルもいます。
動物にくっついて畑に入り込み、陰湿な場所を好んで住み着く厄介な存在です。
そこで今回は、防獣ネットの設置だけでなく、草刈りや畝立てによる陽当たりの確保と排水性の向上にも力を入れます。
これにより、ヤマビルが居心地の悪い環境を作り、動物による“持ち込み”をネットでブロックするという二重の対策を試みています。
この方法がどれだけ効果があるかはまだわかりません。
けれど、こうして一つひとつ試しながら自然と向き合い、環境を整えていくことも、自然農の面白さのひとつだと思っています。
おわりに|美しい季節を味方に
緑がどんどん濃くなっていく春。
生命が芽吹き、風がやわらかくなるこの季節に、畑と共に過ごせることは本当に幸せなことです。
防獣ネットも、ただの設備ではなく、野菜を育てる命と、それを守るための意思の表れ。
自然との共存のなかで、どう折り合いをつけていくか。答えはまだ出ませんが、手を動かしながら探っていきたいと思います。
また変化があれば、ここでシェアしていきますね。
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